温泉のススメ

今年も残すところ二か月を切り、寒さも徐々に増してくる季節がやってまいりました。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・
紅葉もあり静かに過ごすレジャーもいい季節ですね。
今回はそんな秋にピッタリな〝温泉〟のお話をしてみたいと思います。

〝温泉〟というと効能や泉質などに興味を取られますが、それらは旅雑誌などにお任せして
ここではまず〝温泉(入浴)〟にスポットを当てていきます。
「温泉宿でゆっくりしたい」
「何日間かかけて温泉を堪能したい」
と思ってもなかなか時間が取れなかったり、まとまった休みがなかったりしちゃいますよね。
なので普段の生活の中での〝入浴〟にも通じる部分に着目してみます。


忙しさやめんどくささからついついシャワーだけになってる方はいませんか?
軽くつかるだけでカラスの行水になってる方はいませんか?
湯船にゆっくりつかるだけでも大きな効果があるのですよ。

1、温熱効果
あたたかいお湯につかることで血行がよくなることにより多くの効能が得られます。
体が温まることにより血管(特に抹消血管)が広がり新陳代謝が高まり、体内の不要物の排泄を促すのです。
例を挙げると、疲労回復とは疲労物質「乳酸」が排出されるための効果です。
シャワーでは体を温めるのに効果が薄いのです。

2、水圧効果
体表面にかかる静水圧により全身に圧力がかかり、内臓が刺激され、内臓運動となります。
つまり、天然マッサージの状態です。
脚には全血液量の約三分の一が集まり、この血液が心臓に送り返されるため「脚は第二の心臓」と言われることがあります。
この脚の血液は、陸上では重力が邪魔をして血液が心臓まで上がりにくくなります。
ところが、入浴すると、水圧で血管が細くなり、血液が心臓に向かって押し上げられます(ポンプアップ効果)。
その結果、下肢の静脈の流れが良くなり、血液やリンパ液の循環も活発になっていくのです。

3、浮力効果
湯船に首まで浸かると、体重は約十分の一になり、体を自由に動かせるようになります。
体が軽くなった感覚により筋肉が緩み、脳波が「α波」のリラックスした状態になりやすいようです。
また、体の各部分を早く動かすと、水の抵抗力が加わり筋力の強化になります。
これを利用して筋力の弱った人や運動機能の低下した人のリハビリテーションにも利用されます。

4、発汗効果
自身の体温を上回るお湯につかることで体温を上昇させ、発汗作用を促します。
最近では、運動不足、クーラーの使用などにより汗をかきにくくなり、汗腺の機能が低下している傾向にあります。
発汗は大切なことですので、運動により汗をかく習慣をつくりたいものですが、いざ実践となると難しいものです。
そこで、手っ取り早く入浴で汗をかいてしまおうという訳です。
ただし、湯冷めなどには注意が必要です。


毎日お湯をはるのが大変だという方は、お休みの日だけでも構いません。
週に1~2回程度でも100%シャワーよりも疲労の回復度が高まりますよ。
ぜひお試しください。


とは言え、
「家の湯船じゃ狭くてリラックスできない・・・」
「温泉ならではの効能も知りたいな」
という声も聞こえてきそうなので、家では得られない、温泉だからこその利点も見てみましょう。

○温泉の薬理効果
温泉の成分を皮膚から吸収することにより得られる効果です。
もちろん、効能成分(泉質)により、効果は異なります。
〝湯治〟と呼ばれるほどに効果は高く、症状に合わせて温泉地を探すのもありです。

○転地効果(心理効果)
日常生活を離れ、環境に恵まれた温泉地に行くことにより五感に刺激を受けると、
脳内のホルモンを調節する内分泌系や呼吸、消化といった生命維持活動をつかさどる自律神経の中枢のスイッチが入ります。
そこで、ストレスを解消し、精神疲労や病気に効果を発揮するのです。
「澄んだおいしい空気」
「森林浴によるリラックス」
「避暑によるさわやかさ」
など、自然環境に恵まれた温泉地ならではの効果が期待できます。

○解放効果
自宅の湯船と比べるとはるかに広くゆったりと手足を伸ばすことができ、リラックス効果が高まります。
前述にあった水圧効果も、お湯の量が増しますので効果アップです。
なにより入るための準備や入った後の清掃からも解放されるのも大きいですよね。


今年の秋のレジャーには温泉をオススメする理由がこんなにもあります。
気分転換にもなって疲れも取れるなんて、日頃頑張っているご自身へのご褒美にも最適ですね。

さらに耳よりな豆知識もご紹介しましょう。


☆入浴による消費カロリーについて

入浴するだけでもちょっとした運動並みにカロリー消費があるのです。
運動と組み合わせるととても効果的ですし、就寝前なら程よい疲労感も眠りの手助けになります。
ただし、入浴のみでのダイエットは身体への負担が大きいので好ましくありません。
あくまで補助的にお考えください。

各運動で80kcalを消費するのに必要な時間

●入浴:10分(!)
●水泳、テニス:15分
●ジョギング:20分
●階段の上り下り:25分
●ラジオ体操:30分
●雑巾掛け:30分
●ゴルフ:35分
●自転車:40分
●歩く:50分
●炊事:100分

意外と入浴ってカロリー消費に有用なんです。


体のメンテナンスとは、日常生活で蓄積された疲労やストレスを取り除き回復させることです。
運動・ストレッチ・食生活の改善などなど、今までの生活にプラスすることで健康的な身体の状態を保つことが重要です。
さらに〝シャワーだけ〟から〝湯船につかる〟〝温泉につかる〟をプラスすると効果の上乗せになるのです。
当店の整体・マッサージの効果もプラスしてさらに上乗せ。
身体をほぐしてからの入浴は疲労回復度大です。
体調を崩しやすい冬に向けて、備えの秋にしてみてはいかがでしょうか?